シリーズA’ による新たな資金調達を実施。 本ラウンドで累計8.35億円を調達しグループ再編による農業事業を強化

 田んぼの自動抑草ロボット「アイガモロボ」の開発に取り組む有機米デザイン株式会社(以下、YMD)は、 第三者割当増資(シリーズA’) により、6社から総額8.35億円(12月26日時点累計)の資金調達を実施しました。これにより、YMDは、グループ会社で農業生産・資材開発を行うヤマガタデザインアグリ株式会社(本社:山形県鶴岡市 以下、「YDA」)の株式を100%取得するグループ間 M&Aを実施し、農業事業の連携体制を強化しました。

 これまでは、YMDが有機米栽培に利用する自動抑草ロボットの開発販売と米の流通を、YDAが農業生産、農産物の仕入販売、加えて昨年度から生産資材の開発・販売を行っておりました。YDAの生産資材の開発・販売が全国規模に拡大し、稲作の農業者に対しても事業が広がる中で、統合により、農業者に対してよりスムーズかつ一体的に、サービス提供を行う体制構築を進めることになりました。統合により、経営の意思決定の迅速化、人的資源の効率的な配分により、農業事業全体の基盤強化を図ります。

 YMDとYDAは日本国内の耕地面積の54%を占める田んぼにおいて、農業用水の条件に合わせ、好条件田では「アイガモロボ」を用いた有機栽培による単価向上を、悪条件田では「バイオステュミラント資材」を用いた天水栽培や不耕起栽培によるコスト低減を、それぞれ提案しています。どちらも温室効果ガスであるメタンの排出量を低減する傾向があることから、グリーン市場でも注目を集めており、これらの両面で生産者の所得向上、環境負荷低減に貢献してまいります。

 なお今後も、グループ会社であるヤマガタデザインリゾートとの連携は継続し、スイデンテラスへの野菜の提供や、農業体験を行ってまいります。

代表コメント

有機米デザイン株式会社/ヤマガタデザインアグリ株式会社 代表取締役 山中 大介

私たちが見据えているのは、世界のグリーン市場。
有機農業、脱炭素/メタン、RE100、など、カテゴリは複数存在します。
それらすべては市場規模も大きく且つ今後の成長市場です。
私たちは、そこに日本農業を繋ぎたい。
今回、資金調達の最大の目的の一つ、YMDとYDAのグループ間M&Aを実現しました。
両者のシナジーは非常に大きく、これにより農家がグリーン市場を攻めるために、
より多くの選択肢を提供することが可能となりました。
日本農業を世界のグリーン市場に繋げるために、
ここから凡ゆる戦略を視野に、益々精進し成長して参ります。

Previous
Previous

水田用自動抑草ロボット「アイガモロボ」の抑草効果を実証

Next
Next

KURKKU FIELDSより資金調達を実施 両者が連携し千葉県房総半島での低環境負荷農業のモデル作りを加速